
カスタマージャーニーより注目されているパーセプションフローとは?
感情の流れを捉える これからの体験設計に必要な視点 ユーザーはいつ、どこで、何を感じているのか。 マーケティングに求められているのは、行動データの裏にある「感情の流れ」を見つめ直す視点です。 広告を見て「なんかいいかも」と思う。サイトを開いて「信頼できそう」と感じる。購入後の対応で「ちょっと雑だな」と違和感を抱く。こうした印象や感覚の移り変わりは、購買や継続利用に大きく影響します。 この“感覚の変化”に注目するのが、「パーセプションフロー」という考え方です。 パーセプションフローは、ユーザーがブランドやサービスに触れる中で生まれる印象・感情の流れを時系列で捉え、体験価値そのものを見直すための視点です。 「どこで何をしたか」ではなく、「そのときどう感じたか」を捉えることで、共感や信頼、好きという気持ちを意図的に設計できるようになります。 ただし、こうした感情の流れを設計するには、まず施策全体を“流れ”として把握できている必要があります。 SNS、広告、店頭、CRMなど、部門やチャネルごとにバラバラに動いている状態では、ユーザーがどんな体験をしているかを俯瞰することはできません